
「就活スーツがつらい」と感じたあなたへ|LGBTQ+のための服選びと伝え方
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お世話になっております!
ファブリックレインボーです。
「就活でスーツを選ぶのが、つらかった」
LGBTQ+の方や
性自認に悩みのある方が、
就職活動でスーツを選ぶのがつらい理由について、
ファブリックレインボーではこれまで多くの声を聞いてきました。
たとえば、トランス女性としてスーツを選ぶとき、
“見た目と戸籍の性別が一致していない”ことに戸惑われる。
メンズスーツが着たいのに、レディーススーツ売り場に案内される。
などがあります。
就職活動は、多くの人にとって人生の節目。
でも、セクシャルマイノリティの方々にとっては、
性自認・性表現と就活マナーのギャップに悩むことも多く、
就活スーツ選びがストレスになることがあります
マイノリティでなければ、こんなことで悩まなくてもいいのに
と悔しい思いをすることもあるかと思います。
ここでは、そんな悩みに寄り添いながら、多様な性表現に向き合い、
“自分を否定せずに着られるスーツ”を選べるような情報をお届けいたします!
「自己PRをしてください」
でも、・・・
本当に表現したい自分らしさを素直にPRしたら、
面接官にどう思われるんだろう?
変な人だ、と思われてしまわないだろうか?
戸籍上の性別と性表現が異なっていたら戸惑われるんじゃ・・・
就活では、エントリーシートや面接の内容だけでなく、
第一印象=見た目が評価に大きく影響すると言われています。
だからこそ、
「この服で変に思われないかな」
「私の“性別”で見られたくない」
──そんな不安が、スーツを選ぶ段階から心にのしかかります。
たとえば、トランス女性の方が
女性らしいスーツを着たいと思っても、
「声を聞かれたらバレるんじゃないか」
「違和感を持たれないか」と考えてしまう。
あるいは、ジェンダークィアの方が
中性的な服装を選んだときに、
「マナー違反と思われるんじゃないか」と
不安になることもあると思います。
悲しいですが、社会はまだ
「見た目と性別は一致しているもの」
という前提で動いている部分が多いです。
その中で「どう見られるか」に怯えながら、
“自分らしさ”をどう守るか。
それは、服選びという小さなことに見えて、
とても大きな自己表現の選択だと思います。
そんな大きな選択をする怖さは一人で背負わず、
ファブリックレインボーと一緒に考えていきましょう!
会社でどういう風に生きていこう?
就活~就職してすぐは、あまりオープンにはしたくない
でも、少しずつありのままの自分を表現していきたい
出生時に割り当てられた性とは異なる性別として
就職して働きたい
ゆくゆくは性別適合も考えている
会社でオープンにする気はないけど、
性自認と完全に異なるスーツは着られない…。
この問いにはそれぞれの答えがあると思います。
わたしの場合には、
今の会社はファブリックレインボーを運営しているくらいなので
特に何も考えずにいましたが、
そのほかを受けているときに制服がある企業には
どう頑張ってもスカートを履いて仕事はできない!と
思っていたので何て言おうか考えていました。
そんな風にして、就活の自己分析や人生設計図と
一緒に準備していくのがいいと思います。
ジェンダーにとらわれないスーツ
もっとも心地よく過ごすために
ファブリックレインボーでは、
LGBTQ+・ノンバイナリー・トランスジェンダーの方など、
あらゆる性のあり方を持つ方のために、
ジェンダーにとらわれない
就活スーツ・ビジネススーツをお仕立てしています。
例えば、ジャケット+パンツのお仕立ての場合
・ジャケット:メンズ+パンツ:メンズ
・ジャケット:メンズ+パンツ:レディース
・ジャケット:レディース+パンツ:メンズ
・ジャケット:レディース+パンツ:レディース
というように使い分けも可能です。
さらに、メンズ型紙のなかでレディーススーツっぽいバランス
レディース型紙のなかでメンズスーツっぽいバランス
など、細やかに調整することができます。
まるでグラデーションのように
メンズかレディースかの二択ではなく、
ジェンダーの枠組みにとらわれない自由度があります。
詳しくは、こちらの記事もご覧ください!
伝え方に困ったら・・・
スーツ屋で使える言葉例
もちろん、ファブリックレインボーに来ていただけたら
それが正直いちばん嬉しいです。
そして、どこよりもあなたの希望に寄り添って
スーツをお仕立てします!
ただ、遠方に住んでいる・オーダーメイドには手が出せない、
いろんな理由でほかのスーツを購入することがあるかもしれないので
そんなときに使えるスーツ屋に伝わりやすい言葉を紹介します・・・!
その⓵ メンズスーツっぽいパンツが欲しいとき
「テーパードシルエットで、スソは細く絞りすぎないパンツ」
こういうイメージのパンツが欲しいとき、
この言葉でだいたい伝わると思います。
同じテーパードパンツでも、
スソをギュッとタイトに絞ると
レディーススーツっぽいバランスになっていきます。
その②ジャケットをレディーススーツっぽいバランスにしたいとき
「このジャケットの着丈をお尻の半分くらいまで短く調整したいです」
まず、メンズスーツで全体的にサイズ感が合うものを
見つけていただいて、
そこからバランスを調整して
レディーススーツっぽくする方法です。
目安として、着丈が袖丈よりも短くなると
レディーススーツっぽくなるので、
袖丈はやや長めのものを選んでおきましょう。
そこから、着丈を詰める調整をする。
長いものを短くする分には
割と調整が効く場合が多いです。
すでにできているものを調整するので
どのくらい詰められるかは
そのお店次第ですが、
頼んでみるのは手だと思います。
“見た目”は、すべてじゃない。
でも、自分らしい装いは力になる
就活って、なんだか“こうあるべき”が多すぎて、
息が詰まってしょうがない……
さらに自分の性のあり方や
見た目に悩んだことがある人にとっては、
スーツ1着を選ぶことも大変な作業ですが、
自分らしい働き方への第一歩でもあります。
これを読んだあなたが少しでも
「このスーツ、ちょっといいかも」と思えるものに
出会えたなら、我々はそれだけで十分です。
(ファブリックレインボーを予約してくれたら舞い踊るくらいうれしい)
見た目はあなたのすべてじゃないですが、
「これを着てなら行けそう」と思える服は、
ちょっとだけ自分を助けてくれる存在になってくれます。
無理に“就活っぽさ”に合わせなくても大丈夫です。
あなたのスタイルであなたの表現を
大切にしてくれる場所に出会えますように!
何か困ったことがあれば、ご相談くださいませ!
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